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「住宅新報(2014年5月20日)」当社記事
(2014.05.20)
住宅新報 2014年5月20日号の第3面に弊社代表の執筆記事『不動産金融市場で活躍するには(上)』が掲載されました。

※発行元の許可を得て引用掲載しています。
<<PC環境等により画像が表示されない場合は、以下、本文テキストをご参照下さい>>
アベノミクス効果による良好な資金調達環境を背景に安定成長軌道に乗ったかに見受けられる不動産金融市場。今後この市場で活躍する人材になるためには何が必要なのかを検証する。

まずは過去を少し振り返ってみたい。  

不動産金融市場は十数年前に誕生し、当時は不良債権処理が主流の時代であった。金融機関から放出された担保不動産を迅速に大量に購入する目利きの力が重視された。

多くの独立系AM(アセットマネジメント)会社が誕生したが、その経営者の多くが不動産会社出身者であった。

当時はソーシング・アクイジション等の仕入業務が花形であり優秀な人材が配置され「買う」力が評価された。

『コミュニケーション力が重要
「買う」から「持つ」へ』

08年のリーマンショックで不動産ファンドバブルが弾けた。AM会社の倒産が相次ぎ、生き残ったAM会社も保有不動産の含み損に苦しんだ。

投資家との折衝、レンダーとの交渉、PM(プロパティマネジメント)会社との連携等コミュニケーション能力が強くアセットマネジャーに求められるようになり、多くの優秀な人材が「買う」仕事から「持つ」仕事(期中管理)へとシフトしていった。

そして現在のアベノミクス時代へとつながる訳だが、リーマンショック後にアセットマネジャーに求められたコミュニケーション能力は今も根強く求められる。

かつ投資家が外国籍の場合、レポーティング、打ち合わせに英語力が必要となる。

不動産金融市場で最も求められる人材のスキルを一言でいうならば、「コミュニケーション能力の高いバイリンガル」ということになる。

もちろん英語ができなくてもやれる仕事は山ほどあるが、英語ができれば職域が広がることは間違いない。

『お勧めMBA』

不動産金融市場にMBAホールダーは意外と少ない。実はMBAは不動産投資を行う上で非常に有効な学位であると考える。不動産は、不動産の利用価値、すなわち収益力を価値の源泉とする。

収益力とは、テナントが支払う賃料のこと。すなわち不動産の収益力を高めるためには、より収益性の高いビジネスを安定的にやるテナントを誘致するということが必要になる。

そのテナントの見極めをするために必要なビジネスエッセンスをMBAは短期間に学ばせてくれる。

将来のために何かにチャレンジしたいという若者がいれば、迷わず海外でMBAを取得することを薦める。

英語力のブラッシュアップ、世界中から来るクラスメートとの異文化体験は何物にも代えがたいビジネスの引き出しを与えてくれるに違いない。

次回はスキル以外のポイントについて触れたい。 
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