サブプライムローンの影響で世界的に金融が収縮している中、一方で中東産油国では引き続き原油高による巨額な黒字が発生しております。
新たに発生する巨大な流動性は国内投資や消費で消化しきれないため、多くが海外へ向かう以外にありません。
そのため中東のSWFや金融機関のグローバルな活動が年々注目を集めております。
この中でも特に、イスラム教徒の信仰心に基づいた金融、いわゆるイスラム金融は年率20%を超える伸び率で成長し、日本においても無視できないような大きな存在となりつつあります。
イスラム金融はイスラムの教義にのっとたものであるため、投資や金利の考え方などに独特の制限があり、不動産投資に関してはローンのアレンジやテナント業種の選定などに特別な配慮が必要となります。
今回は、シンガポールに在住する日本人ムスリムである野村直人氏に、イスラム法および現在のイスラムの金融事情を中心に日本でイスラム金融をベースとして不動産投資を行う際に注意する点など、実務につながるような論点で講演していただきます。
野村氏はシンガポールにてヘッジ・ファンドの運用会社に勤務しつつイスラム法やイスラム金融を研究しており、ムスリムでありかつ金融とイスラム法の両面からイスラム金融に取り組んでいる数少ない日本人の一人です。
[第一部]イスラム金融マーケット
産油国から発生する巨大な国際投資/
サブプライム問題の影響/
イスラム銀行の反応/
原油価格の推移と海外投資/
アセットアロケーションの特徴/
不動産投資が人気
[第二部]イスラム金融とは
イスラム金融の概要(歴史、地理)/
イスラム法の基本概念/
イスラム金融とは/
イスラム法の制約/
イスラム法上禁止されている金融取引/
スクリーニング手法の例
[第三部]イスラム金融のスキーム
金融工学から見たイスラム金融/
イスラム法における契約の一般原則/
Ribaの定義、Ghararの禁止/
イスラム法上の商取引形態/
イスラム法における契約の種類
[第四部]イスラム金融、不動産投資の事例
Murabahahを使用したモーゲージ・ローン/
Tawaruqqを利用したモーゲージ・ローン/
Musharakah Mutanaqisahを利用したモーゲージ・ローン/
Istisnahを利用したプロジェクト・ファイナンス/
Ijarah wa Iqtinaを利用したセル・アンド・リースバック融資/
Sukuk(証券)について/
不動産投資の事例
主催:株式会社ビーエムジェー/RMJ(リアルエステートマネジメントジャーナル)
共催:エムユーシー株式会社
※今回のセミナーは、RMJの発行元である株式会社ビーエムジェーとの共同企画です。参加お申込みは、RMJのホームページからとなります。申込フォームの「ご質問、ご意見欄」に「2701」とご記入いただくと、エムユーシー株式会社の紹介扱いとなり、通常価格37,000円のところ、割引価格31,000円にて参加していただくことができます。なお、このセミナーには「不動産証券化ミニ用語集」の配付はございませんので、予めご了承ください。
【お知らせ】
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