第17回不動産金融塾は、
株式会社三菱綜合研究所 社会システム研究本部 政策マネジメント研究グループ 主任研究員 長谷川 専(はせがわ・あつし)氏をお招きして、「不動産デリバティブについて」というテーマで講演いただきます。
証券化による信用創造の膨張とその崩壊によってもらされた金融危機と不動産価格の下落は、不動産投資はやはりリスクが高いものだとして、不動産投資マーケットに対する投資家のマインドを大きく冷え込ませてしまいました。
マーケット全体の価格変動による大きな投資リスクを回避する有効な手段のひとつとして今注目されているのが、不動産デリバティブです。
日本ではまだ不動産デリバティブに対する取り組みが遅れており、金融当局もやっと年内に不動産でデリバティブに対する方針を出そうかという動きが出始めたところです。
今回の不動産金融塾は、海外における導入事例等を交えながら、そもそも不動産デリバティブとな何なのか?、今後の日本のマーケットへの導入可能性・課題等を不動産デリバティブ日本市場導入に向けて日本の最先端でご活躍されている長谷川 専氏にわかりやすく解説していただきます。
■セミナー概略
1.不動産デリバティブとは何か?
2.不動産デリバティブの海外の動向
3.わが国における不動産デリバティブの可能性
4.今後の課題と展望
■講師メッセージ
欧米等の先進国においては、不動産の価格や収益等の変動による影響をヘッジし、効率的な不動産投資・不動産経営を行うためのツールとして不動産デリバティブが市場を形成しています。わが国における取引実績はまだありませんが、CRE戦略が浸透しつつあり、またサブプライム問題を踏まえた不動産リスクマネジメントの必要性が再認識されつつある中で、将来に向けて不動産デリバティブの知識を持っておくことは重要と考えます。